ゆうりん家

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書きたいものを書くだけの場所

6部屋目:「RED GEM WINK」の物語

こんばんは,ゆーりんちーです.

 

今回は,黒澤ルビィのソロ曲「RED GEM WINKの物語考察記事となっております.

 

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こちらの記事が未読の方は,先に読んでいただけると嬉しいです.

yurinti.hatenablog.com

 ついに来ましたねソロ楽曲.

 

今か今かと待ちわびていました.

同じ気持ちだった方も多いのでは?

 

その中でも私の推しであるルビィちゃんの曲.

 

「RED GEM WINK

 

恋の歌ですね.非常に可愛いです.

 

今回もss形式で物語を考え,その後掘り下げていきます.

また,先に断っておきますがこの物語の主人公はルビィです.

 

HAPPY PARTY TRAIN」や「少女以上の恋がしたい」では曖昧にしていたのに,なぜ今回は明言するのか.

それは歌詞の中に「ルビィ」という名前が登場するからです.

もちろんルビィソロだからというのもありますが.

 

それではss形式の「RED GEM WINK」の物語です.

是非歌詞と見比べながらどうぞ.

 

「なんだろこの気持ち…」

 

「ルビィに……ルビィに教えて!」

 

――――――――

―――――

――

 

大丈夫 あんなに練習したんだから

 

『夏休みって何か予定あるの?』

 

『私も行っていい?』

 

…うん いける 練習通りにすればいい

 

後はあの人が来るのを… あっ来た

 

よしっ いけっ私…

 

……

 

やっぱり無理!

 

だって変だよ…急にこんなこと聞くなんて…

 

「はあ…」

 

本当はもっと話したいし,もっと遊びたいんだけどなあ

 

あんなことやこんなこと いつも想像してる

 

考えてるだけじゃダメだってわかってるけど

 

神様……どうか私に勇気を

 

――――――

 

胸が熱い これはきっとあなたのせい

 

あなたがいるから あなたに恋をしたから

 

どうして気づいてくれないの?

 

わかってる 私に勇気がないだけ

 

自分から伝えればいいの でも

 

「そんなこと……言えないよ……」

 

―――――――

 

特別ってなんだろう

 

どこからがそういう関係なのかな

 

名前を呼びあったとき? 腕を組んだとき?

 

私もあなたとそうなれるかな

 

「はあ……」

 

時間だけが過ぎていく

 

どうしよう このままでいようかな

 

ここで立ち止まれば ずっと今の関係でいられる

 

だけど,ここまで頑張ってきたのに

 

これ以上進めないなんて

 

「……辛いな」

 

――――――――

 

もう1歩 その足が出ない

 

頭の中が真っ赤に染まってる その赤が私を止める

 

でも,心の赤は私の背中を押すの

 

抑えきれないよ やっぱり止まれない

 

今日こそ言うんだ……よしっ

 

「ねえっ……なんでもない!」

 

いかがでしょうか

言わばこれは,

 

「恋に葛藤するルビィの物語」

 

あの人に声をかけたくてもかけられない,1歩先に進みたくてもそれができないルビィの葛藤が色濃く描かれています.

 

 

ここからはより深く歌詞を掘り下げていきましょう.

 

「聞かせてよ あなたの夏のプランを」

「どこか行くなら誘って!」
練習したの さあ声かけなきゃ

こんなやり取り ムリよあせるわ

 

季節は初夏.これから多くのイベントが控えている時期.

海,夏祭り,花火大会…etc楽しみがたくさんです.

 

それはルビィも同じ,ワクワクが止まりません.

だけど,今までと違うのは"あの人"の存在

これまでは"何を"するかばかりを考えていたが,今年は"誰と"するかで頭がいっぱい.

 

 「"あの人"とお祭りに行きたいな…"あの人"と花火を見たいな…」

 

そこで気になってくるのは,その人の夏の予定です.

既に埋まっているのなら,一緒に遊べないかもしれません.

でも空いているのであれば…

 

そこでルビィは練習します.

 

「聞かせてよ あなたの夏のプランを」

「どこか行くなら誘って!」

 

ここで注目したいのは,2人の距離感です.

これらのセリフは,仲のいい友達であればわざわざ練習するほどのものではありません.

たとえそれが想いを寄せる相手であったとしても.

 

ここから読み取れることは,2人は普段そこまで話さないような関係であること.

ただ,全く話したことがない相手にしてはセリフが少し近いですね.

同じクラス,もしくは友達になったばかりなのかもしれません.

そんな相手にルビィは好意を抱いているのです.

 

また,2つ目のセリフについてもう1つ考えたいことがあります.

それは,

「どこか行こうよ!」

ではなく

「どこか行くなら誘って!」

であるということ.

 

ここにルビィの引っ込み思案な性格が強く表れています.

仮に相手の予定が未定だったとしても,決して自分から誘うことはできない.

あくまでも,「誘ってくれたら嬉しいな」という気持ちを伝えるに留めているのです.

 

さて,ついにそのときがやってきました.あの人が向こうにいます.

あとは練習の成果を発揮するだけ.

意を決して声をかけようとするルビィですが,そのとき頭に声が響きます

 

「そのセリフ,なんか変じゃない?」

 

落ち着いて考えれば,別に不自然ではありません.

ですが,好きな人に予定を尋ねるという勇気が必要な行動,そのハードルの高さがルビィの思考を鈍らせます

 

「こんなこと聞いたら変に思われてしまうのではないか?」

 

そうやって自分に言い聞かせることで,勇気がなくて声をかけられない言い訳を自分の中に作り上げてしまうのです.

 

想像だけは (Hot!! my summer time)

大胆なわたし (Please love me, ah!)
見てるだけでは 始まらないとわかってるけど

あと一歩 勇気ください

 

 未だに声をかけることはできていませんが,想像だけは1人前

"あの人"と一緒にあんなことやこんなこと,色々と妄想を巡らせます.

こんなことばかりしていても先には進めないとわかってはいるけれど,こういう時間も幸せなのです.

 

夜な夜な枕に顔を突っ込みながら足をバタバタさせているルビィちゃんを思い浮かべてみてください.なんとも可愛らしいでしょう?

 

だけど,やっぱりその妄想を現実にしたい.でも勇気が出ない.

そこでルビィは神様に願うのです.

 

「どうか……私に勇気を下さい!」

 

 

 

2番のサビまで飛びます

 

RED!! 信号チカチカ進めない
恋は危なくて だから気になる熱さ

RED!! だけど陽射しのウィンクが背中押してる
くちびるが開いても ねえっ…なんでもない!

 

ここで強調されるのは圧倒的なまでの"赤"

私はここに2つの対比を見出したいです.

 

1つ目は

この信号機は頭の中にあり,赤は停止の意味.

これはルビィの理性的な面を表し,失敗するかもしれないという考えがルビィの足を止めます.

 

もう1つは

というのも,ここで考えたいのは「ウィンク」という単語.

そのままの意味で捉えてもいいのですが,私はこれに心臓の鼓動をイメージしました.

ウィンクというか瞬きのことですが,一定の周期で刻むリズム.

鼓動を連想できませんか?

 

実はこれはタイトルに繋がる部分もあります.

 

「RED GEM WINK

 

「RED GEM」(紅い宝石),これは言わずもがなルビィのことでしょう.

しかし歌詞を見たとき,これは心臓の意味もあるのではないかと思いました.

そうなるとWINK」は鼓動を意味することになる.

 

つまり「RED GEM WINK」とは,

直接的に『黒澤ルビィのウィンクというアイドルの象徴のような可愛らしさの表現』とともに,

心臓の鼓動からイメージできる彼女の真っ赤な情熱』も表しているのです.

 

少し話が逸れてしまいましたが,

2番サビの「ウィンクが背中押してる」とは,抑えきれないルビィの情熱が"あの人"に想いを伝えたいという衝動を駆り立てていることの表現なのではないでしょうか.

 

以上が2つの"赤"の対比.

頭の"赤"がかけるブレーキと,心の"赤"がかけるアクセル

自分の中で2つの想いが駆け巡る葛藤を鮮明に描いていますね.

 

 

 

……この辺りで終わりにしましょうか.

本当は,恋の相手が誰かということも考えたかったのですけどね.

私には無理でした.

というのも,この曲にあう距離感の相手が定まらなかったのです.

 

だって,もしこの曲がアニメ2期あたりの時系列だとしたら,少なくともAqours内にはこんな微妙な距離感の相手はいないでしょう?

 

相手はAqoursのメンバーではない?

それとも,もっと前にこの曲は生まれた?

はたまた,過去の自分を思い出しながら書いた?

 

ここから先は,みなさん各々が自由に想像を巡らせてください.

 

 

結論として私が言いたいことは何かというと,

「こんな背景を思い浮かべながらこの曲を生で聴いたら,より心に刺さるでしょう?」

ってことです.

 

ああ…初披露のそのときが楽しみですねえ.