ゆうりん家

ゆうりん家

書きたいものを書くだけの場所

44部屋目:Vtuberのおすすめ歌ってみた動画を紹介する

 

ゆーりんちーです。

最近Vtuberにハマっています。

 

やはり多くの人を道連れにしたいのですが、その際にネックになるのが動画時間の長さ。

大手の企業Vtuberは生放送主体であることが多いので、あがる動画は数時間単位のアーカイブになってしまいます。これではなかなか手が伸びません。

だからこそ、切り抜き動画というものが重宝されるのですね。毎日多くの有志によって放送のハイライトを切り抜いた動画がアップされています。こちらから足を踏み入れるのが最も簡単でしょう。

 

さて、切り抜き動画の他にもう1つ入り口として適したものがあります。

それは、「歌ってみた動画」です。

やはり、歌が上手い人というのはどうしても気になってしまうもの。

動画時間も1曲分なので、とりあえず聴いてみようという考えになれます。

そこで特に興味を持った人がいたら、普段の放送も覗いてみて下さい。

 

そういった理由から今回は、私が良いなと思ったVtuberの歌って見た動画を紹介します。

私自身、歌ってみた動画しか観たことないという方も多いので、Vtuber本人に関する紹介はほとんどしません。あくまで歌の紹介です。聴いて気になったならご自身で調べてください。

 

動画は特に聴いて欲しい部分(サビなど)からスタートするように設定しました。

全部聴きたいと思ったならシークバーを戻してください。それではいきます。

 

 

 

歌ってみた動画紹介

エバ / メリッサ・キンレンカ

 

表現力すごい。2020年デビューなので比較的新しいVtuber。 

 

 

RE: I AM / 戌亥とこ 

 

好き。

 

 

Pretender / 緑仙 

 

読みはリューシェン。中性的なイケボが男女を問わず魅了する。 

 

 

WITHIN / 加賀美ハヤト

 

オリジナル曲。カッコいい。フルもあります。

 

 

打上花火 / 町田ちま

 

どうしても最初の茶番を入れたくて時間設定しませんでした。声が透き通ってるんじゃ。

 

 

恐山ル・ヴォワール / レヴィ・エリファ

 

圧巻。

 

 

インタビュア / 健屋花那

 

感情の込め方が好き。3:31とかね。

何回か聴いてるとなんか泣きそうになったり。

 

 

 

ここまでは全員にじさんじというVtuberグループ所属の人たちでした。

ここからはそれ以外のグループの方々を紹介します。

 

 

 

天球、彗星は夜を跨いで / 星街すいせい

 

オリジナル曲。曲も良い。 

 

 

brilliant / 常闇トワ

 

声がイケメンすぎる。

 

 

だから僕は音楽をやめた / 律可

 

私が認識している範囲で最も歌声が綺麗な男性Vtuber

上の星街さんと常闇さんはホロライブというグループのVtuberですが、律可さんはその傘下であるロスターという男性で構成されたグループに所属しています。

 

 

 

ここまでの3人はホロライブ系列の方々でした。

最後に1人紹介して終わります。

 

 

 

命に嫌われている。 / 波羅ノ鬼(ハラノオニ)

 

この方は今までの方々と少し毛色が違います。

どちらかというと、バーチャルの皮を持った歌い手という表現の方がわかりやすいかもしれません。投稿も歌ってみた動画がほとんど、生放送はほとんどしません。

でも、それだけあって歌唱力は他と一線を画します。すごい。

 

 

 

用意した歌ってみた動画は以上です。全11本。想定より多くなってしまった。

「○○がおらんやん!」とかは許して。

もし気になる方がいたら、本人のYoutubeチャンネルを覗いてみて下さい。

今回はソロの歌ってみたに絞って紹介しました。でも、複数人の動画にも良いものがたくさんあります。そっちも機会があれば。

 

最後におまけ

 

 

おまけ

 おちゃめ機能 / ホロライブ

 

 あなたの4分22秒をくださいな。気になる子をみつけて。

 

43部屋目:『妹さえいればいい。』が完結した

 

私が好きなライトノベルである『妹さえいればいい。』が完結を迎えた。

思い入れのある作品でもあるので、記念に紹介もかねて振り返ってみようと思う。

 

私がこの作品に出会ったのはテレビアニメだった。2017年の秋アニメだ。

現在は定額配信サービスにほとんど存在していないので気軽に薦められないのだが、当時観ていた私は、その後迷わず原作に手を出した。

さて、アニメのOP主題歌には、『妹さえいればいい。』という作品を象徴するフレーズが含まれている。

 

誰も主人公だって誰かが言ってた

                  『明日の君さえいればいい。』/ChouCho

 

最終巻まで読んだ上で改めてこの曲を聴くと、このフレーズに限らずもう全編が『妹さえいればいい。』という作品そのものだということがわかる。

だが、それを書き始めるとちょっと道を外れるのでここまでに。

 

妹さえいればいい。』の主題は常に一貫している。

 

「主人公になりたい」

 

この作品は青春ラブコメ群像劇である。

登場人物たちが時に悩み、そしてもがきながらも人生を歩んでいく。

 

生きていれば、誰しも悩むのではないだろうか。

将来はこんな職業に就きたい。こんな人間になりたい。好きなあの人と付き合いたい。結婚したい。

だが、得てしてそれらは一筋縄ではいかない。

進みたい道には大きな壁が立ちはだかるし、好きなあの人は自分のことを好きじゃない。欲しい才能は自分じゃない近くの誰かが持っているし、やっと叶えた夢は想像していたものとは違ったりする。

 

だけど、やっぱり掴みとりたいじゃないか。1度きりの人生、自分自身の人生なんだ。

あの日夢見た自分になりたい。大好きなあの人と一緒になりたい。

やっぱり自分の力で、自分の望んだ未来を手に入れたいんだよ。

もちろん全てが叶うなんて甘いことは言わない。それでも、本気で手を伸ばして、伸ばして、それでも無理だったなら、綺麗に諦めがつくかもしれない。

全力で自分の人生を生きる。心から納得できる人生を歩む。他の人からどう思われたっていい。

ただ、自分で自分を「主人公」だと呼べる生き方をしたい。それだけなんだ。

 

 

作中の登場人物たちの姿が、当時似たような悩みを抱えていた私にクリティカルヒットしてしまった。

新刊の発売日を迎えるたびに書店へと向かい、物語に没頭した。そして、元気を貰った。

彼らを見ていると、「自分も頑張ろう」と思える。

だってさ、やっぱり俺も主人公になりてえもん。

 

この作品は、間違いなく私の夢を見つける、それを目指すきっかけの1つになった。

やっぱりさ、なりたい自分になりたいよ。

 

 

少し話が変わるが、最終巻の人物紹介を見て欲しい。(1番下はネタバレにもなるのでモザイク)

f:id:yurinti:20200218213949j:image

ちなみに、1巻はこちら。

f:id:yurinti:20200218213957j:image

これを見たとき、「ああ……終わるんだなあ……」という実感が湧いてきて、胸に来るものがあった。みんな、主人公になれたんだなって。

 

 

なんか色々書いた気もするけど、1番言いたいのは

「平坂先生素晴らしい作品をありがとうございました」

ということ。

この記事をきっかけに、『妹さえいればいい。』に手を出してくれる人が増えたら嬉しい。

この作品は良くも悪くも「ラノベっぽい」文章だと思う。肌色も多いし。

普段から硬派な文学作品に慣れている人にいきなり読ませるのは少し気が引けるが、私は大好きだ。みんなも読んで。

 

 

以上、完結おめでとうございました。

 

 

P.S.

アニメのOPとEDがこういう形で回収されるとは。

アニメから入った私としては、結構嬉しかったり。

 

 

まさか最終巻でアニメのOPとEDが回収されるとは思っていなかったよ

42部屋目:スリリング・ワンデイ

 

今日は、令和で1番スリリングな日だった。

 

なぜなら、ズボンのチャックが全開の状態で仕事を1日乗り切らねばならなかったからだ。

 

 

 

私は今朝、いつものように「まだ水曜日かよ。金曜日の間違いだろ」などと思いながら定時丁度にオフィスに着いた。

そして、トイレへと向かった。やはり、体調を万全にしてから業務を開始したい。

 

あとはチャックを上げるだけだった。上げるだけだったんだ。

だが、チャックを上げている途中に、急に指にかかる抵抗が消えた。

明らかな違和感。頭の中で警鐘が鳴る。下を向くとチャックが壊れているのが見えた。

 

落ち着け。まだ慌てる時間じゃない。

とりあえず個室に入り、改めて確認する。

やはり、チャックは壊れていた。

本来であれば右と左の架け橋になっているはずの金具が、右の手を放していた。

私は思った。やっぱり神なんかいないんだと。

 

とりあえず、直らないかどうか試してみる。

パーカーの前を閉めるときのように、上から差し込もうとする。

しかし、どう足掻いても元には戻らない。そもそもズボンのチャックは、上下がガッチガチだ。直るわけがない。

一度離してしまった手を、再び掴むことは叶わないのだ。

 

こうなると、取れる選択肢は2つ。

塞ぐか、隠すか。

可能ならば、塞ぐ方向でいきたい。変に気を揉みたくはない。

ハッキリしているのは、このままここにいても何も始まらないということだ。

とりあえず私は、良い感じに股間を手で隠しながら自分の席へと戻った。

 

座って気がつく。こうしていれば、周りからは見えない。

だが、ずっとこうしているわけにもいかない。会議はあるし、トイレや昼食のためにもまた席を立つことはある。やはり塞ぐしかない。

さて、何で塞げばいいだろうか。考えを巡らせる。

そうだ、安全ピンなんかどうだろう。あれなら、門を閉じることはできるはず。

デスクの引き出しを開けてみる。引き出しは、よくわからない物が出てきたりするのだ。しかし、見つからない。過去の自分を呪う。

会社の備品には無いだろうか。

備品を股間を塞ぐために使うのは恐縮だが、これは緊急事態だ。やむを得ない。

だが、祈りも虚しく安全ピンは見つからなかった。

 

安全ピンは諦めるしかなさそうだ。だが、これで良かったのかもしれない。

仮に安全ピンで塞いだところで、「チャック全開男」から「股間に安全ピン男」へとジョブチェンジするだけだ。むしろ変態度は増している。

 

その後も身の回りを探ったが、窓を閉めるのに足りそうな道具は無かった。

仕方がない。隠す方向でいこう。

 

だが、どうやって隠したものか。

ベストなのは、スーツジャケットで前が自然と隠れることだ。試しに立ってみる。

そして理解する。このジャケットってやつは、なんて役に立たないんだ。

こいつの前側センター部は、下に行くほど丸くなり、かつ左右に開いていくのだ。

なんでしっかり閉じないんだ。末広がりか? 末広がりでも意識しているのか?

縁起を担ぐ前に、私の股間を隠してほしい。役目でしょ。

 

次に目をつけたのはコートだ。

まだ外は寒い。通勤に耐えるためにも、コートは欠かせない。

だが、私のコートは丈の短いダウンである。試しに着てみる。

 

まあ、うん。半分くらいは隠れている。歩くときにちょっと前かがみになればなんとかなるかな。

しかし、問題は尽きない。純粋に暑い。

オフィスの気温は、ダウンを着た状態に最適化されてはいない。暑がりの私には耐えられない。解決にはならなかった。

 

 

結局のところ、私は諦めた。今日1日だけの辛抱だ。

手帳を持ち歩くときは良い感じに前側に携えて。それもないときは不自然に前に手を組みながら歩いた。

周りの目が気になって仕方が無かった。こんなのが続いたら、私の精神なぞ数日で粉々になっただろう。

だが1日だ。

 

私は乗り越えた。明日からは、別のズボンを履けばいい。

みんなも、チャックの耐久度には気をつけて欲しい。

マスターソードみたいに、時間をおいたからといって回復してはくれないのだから。

 

 

41部屋目:定額制小説読み放題サービス「角川文庫・ラノベ読み放題」が始まりました

こんばんは。

 

タイトルの通り、KADOKAWAが小説の読み放題サービスを始めました。

ちょっと気になるサービスだったので、取り急ぎ皆様にもお伝えしたく。

 

bookwalker.jp

 

対象はKADOKAWAが運営するレーベルから出版された作品です。

数にして、「ライトノベル」が約5600冊、「文芸・小説」が約4300冊。

もちろん過去に出版された作品全てではありませんが、パッと見たところ結構有名どころも揃っています。

そもそもKADOKAWAが運営するレーベルってどこだよという方もいると思うので、代表的なものを並べてみると、

 

・角川文庫

電撃文庫

富士見ファンタジア文庫

MF文庫J

角川スニーカー文庫

ファミ通文庫

角川ホラー文庫

メディアワークス文庫

などなど

 

一般文芸からライトノベルまで幅広く取り扱っています。

こう見ると、ラノベ業界KADOKAWA牛耳りすぎでは。

 

では、具体的にどんな作品があるのかという話。

個人的に目についた有名どころをいくつか挙げてみます。

 

・「ぼくらの七日間戦争」(宗田理)角川文庫

・「バッテリー」(あさのあつこ)角川文庫

・「人間失格」(太宰治)角川文庫

・「美丘」(石田衣良)角川文庫

・「黒蜥蜴」(江戸川乱歩)角川文庫

・「黒い家」(貴志祐介角川ホラー文庫

・「とらドラ!」(竹宮ゆゆこ電撃文庫

・「イリヤの空、UFOの夏」(秋山瑞人電撃文庫

・「さよならピアノソナタ」(杉井光電撃文庫

・「狼と香辛料」(支倉凍砂電撃文庫

・「スレイヤーズ」(神坂一富士見ファンタジア文庫

・「この素晴らしい世界に祝福を!」(暁なつめ角川スニーカー文庫

 

……あれ、強いな?

ライトノベルに関しては、最初の数巻のみ読み放題というタイトルも多いみたいです。

私が気になっていた作品もいくつかありました。読まないと。

 

気になっていた作品があったら読むも良し。試しに前半を読んでみて、気になったら買うも良し。

 

お値段は月額760円(税抜き)。

今はキャンペーン中で、2020年1月末まで無料です。素晴らしい。

 

有料化後も継続するかどうかは置いておいて、少なくとも無料期間ならみんな入っておいて損は無いのではないでしょうか。

 

以上。速報でした。

40部屋目:ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝~無言備忘録~

ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝」のネタバレ注意

 

2回目視聴直後の時点。

今後更新される可能性あり。

 

f:id:yurinti:20190921223602j:plain

 

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝は、セリフのないシーンも素晴らしい。

これは、印象に残った無言シーンで感じたことを書き記す自分用備忘録。

あくまでも感じたこと考えたことを書いた。正解かどうかは知らない。それに注意。

文章も適当で構想もなにも無い殴り書き。自分がわかればいい。

 

1.デビュタントで踊っている最中エイミーが天井の鳥を見つめ、その後薄く微笑むシーン

 

「決心」と「諦め」。

 

このシーンは、スタートから続くエイミーの気持ちの変遷の締めのようなもの。

 

私はどこへも行けない。

 

全寮制の女学院に通い、卒業後は上流貴族に嫁ぐことになる。

そのことを、エイミー自身は理解している。

自分の人生は決まっている。もうどこへも行けない。

 

しかし、ヴァイオレットとの出逢いはその気持ちを揺らがせた。

少しずつ仲良くなり、ヴァイオレットに心を開いていくエイミー。

次第に、1つの想いが彼女の中で生まれる。

 

「彼女となら、別のところへ行けるかもしれない」

 

お互いの髪を結い合い、講義に遅れそうになり手を取り合い走る2人。

だからエイミーは言うのだ。

 

ねえ、どこか別のところへ行こうよ。

 

それまでの彼女なら、絶対に発しなかったであろう言葉。

ヴァイオレットとの生活がそうさせた。

 

行けませんよ。どこにも。

 

悪気など無かっただろう。彼女はただ事実を告げただけだ。

だが、その事実はエイミーを現実へと引き戻した。

そうだった。私はどこへも行けないのだと。

 

場面は戻りデビュタント。

鳥は自由の象徴。

あんな風に自由にどこかへ飛んでいきたかった。

でも、それはできない。

ヴァイオレットとの生活で夢を膨らませ、

ヴァイオレットとの生活で現実を直視し、

ヴァイオレットのおかげでそれを受けいれる決意ができた。

だからこその、

 

ありがとう。

 

2人での生活が最後であるあの日、あの場所でエイミーは心を決めたのだ。

 

 

2.エイミーとテイラーの出逢いで、テイラーの手に雪が落ち溶けるシーン

 

自分が生きるので精いっぱい。

そんな中、テイラーと出会った。

 

彼女に手を握られた。

伝わってきたのは、圧と熱。

その握力と体温は、その小さな少女が"生きている"ことをエイミーに理解させた。

 

そして、雪がテイラーの手に落ち、溶ける。

それは、その手に体温があることの視覚的証明。

テイラーが生きていることを尚強く伝えようとする。エイミーに。

 

その命の輝きを見て、エイミーは彼女を妹にすることを決意するのだ。

 

 

3.物語の最後、テイラーが「エイミー」と唱えなかったシーン

 

物語の最後、エイミーは大空に向けて「テイラー」と叫んだ。

その声で、想いを届けようとするかのように。

 

そして画面は切り替わり、何かに気づいたかのように窓際に近づき微笑むテイラーを映し出す。

初めて観たとき、彼女は「エイミー」と呟くんだろうなと思った。

前半の最後がそうだったし、流れとして自然だ。

離れたところにいる2人が、名前を呼び合う。良いではないか。

そうなったら、私は絶対泣くと思った。泣く準備をしてた。なんなら既に泣いていた。

 

でも、そうはならなかった。

微笑んで、「エイミー」と唱えなかった。

そうくるのか、と思った。

 

ならば理由があるのだろう。

 

これはあなたを守る魔法の言葉です。

「エイミー」ただそう唱えて。

 

唱える必要が無くなったのではないか。

 

前半と後半でのテイラーの変化がここに表れているのではないか。

 

その言葉は、ねぇねと自分を繋ぐか細い糸。

忘れ落ちていた姉の記憶は、「エイミー」という言葉によって呼び覚まされた。

しかし、それはほんな微かな灯火。

幾度も消えそうになるその火を、言葉を唱えることで保っていた。

自分は字が読めないから、何度も何度もシスターに読んでもらった。

そうして自分の中にねぇねを保持していた。

 

ねぇねは、離れていても私を想って手紙をくれた。

 

シスターに言われたその言葉を、自分の中で確かめるかのように。

 

だが、テイラーはエイミーに会った。

ねぇねが自分の手紙を読み、胸に抱き、涙する様子を直接その目で見た。

 

焼き付いたのだ。

 

「エイミー」という言葉によって確認していた、ねぇねが自分を想っていたという証。

目の前のねぇねの姿は、遥かに大きい確かな証として、テイラー心に刻まれた。

 

だから、唱えなくてもよくなった。

 

だって、唱えなくても、その火は大きく自分の中で輝いているから。

 

 

 2019/09/21 初稿

 

 

 

39部屋目:お前は今まで食った歯磨き粉の味を覚えているか?

 

ある日私は、目の前のディスプレイに向かいながら仕事という存在の憂鬱さを憂いていた。

早く帰りたい。そんな想いは全社会人が抱えているだろう。

 

どうにかして仕事から逃れられないだろうか。

そんなことばかりを考えていた。

 

そのとき、私の脳裏に1つの妙案が浮かんだ。

 

「そうだ、献血に行こう」

 

その週は、社内に献血車が来ていた。

これに参加すれば、合法的に仕事をサボりながら社会貢献にもなるというスーパーウルトラグレートデリシャスワンダフルな方法ではないか。

 

思い立ったが吉日。

私は上司にその旨を伝えて、そそくさと居室を抜け出した。

 

実は初めての献血で色々感じたことはあったのだが、それは今回の主題ではないので置いておく。

 

ではなぜ、こんな話から始めたのか。

分かる人には分かるのではないだろうか。

 

そう、献血に行ったら歯磨き粉を貰ったのだ。

 

献血に行ったら色々貰えるみたいな話は聞いたことがあった。

でも、歯磨き粉を貰えるとは思っていなかった。正直、割と嬉しかった。

 

 

 

時は経過し、その日の夜。

私は洗面台の前に立ち、例のブツを手にしていた。歯磨き粉だ。

それは始めて見るビジュアルのものだった。少なくとも、薬局で見た覚えはない。

ただ、書いてあることを踏まえると、いつも使っている物より良いやつな気がした。

別に調べたわけではないから真偽はわからないが、なんとなく効きそうだ。

 

歯ブラシに、そいつを出してみる。ピンク色だ。

大きなワクワクと少しの不安を胸に、私はそれを口に含んだ。

 

 

……

 

 

………

 

 

…………

 

 

……………

 

 

………………不味い。

 

 

不味いマズい不味い不味いまずい不味い

 

f:id:yurinti:20190905202015j:plain

 

不味いマズいまずい不味いマズいマズいマズい不味い

 

f:id:yurinti:20190905202051j:plain

 

不味い不味いマズいマズい不味い不味い不味いマズいまずい不味いマズい

 

f:id:yurinti:20190905202128p:plain

 

不味いまずい不味い不味いまずい不味い不味い不味い不味い

 

f:id:yurinti:20190905202205j:plain

 

なんだこれ……不味すぎる……。

 

気持ちの悪い甘さと何とも言えない苦さが相まって、絶妙なハーモニーを奏でていない。

口の中に広がるその味は、沖縄の綺麗な海のようではない。海未は私ではない。

 

 

 

今まで私は、歯磨き粉というものに大したこだわりを持っていなかった。

安くて、名前を聞いたことがあるやつを適当に買っていた。

だから効能の差なんて知らなかったし、味を意識したことなんてなかった。

 

だが、比較してみて始めてわかった。いつもの美味すぎ。

 

急いで水で口をゆすいだ。しかし味は消えない。

コーラを飲んでみた。何も変わらない。

コーヒーならどうだ。コーヒーがめっちゃ不味く感じる。あかん。

 

最終手段として、私はいつも使っているクリアクリーンを口に入れた。

 

 

 

 

そこには、天国があった。

 

 

 

普段、歯磨き粉の味のことなんか考えないそこのあなた。

それは、あなたが美味しい歯磨き粉に恵まれているからです。感謝しましょう。

 

これからは、歯磨き粉の味というものに少しは気を付けようと思った私なのだった。

 

 

終わり

 

 

P.S.

捨てるのももったいないので、結局その後も使っている。

人間ってすごいもので、慣れたらなんとかなるのよ。

でも、コーヒーが不味くなるのだけはいただけないので、使うのは夜限定だ。

 

 

 

 

 

38部屋目:BiSH、その熱量はいかほどか

 

いきなりだが、私は感情が乗った歌で殴られるのに弱い。

 

 

ある日私は、背後でテレビを垂れ流しながらパソコンに向かっていた。

すると、とある曲が私の耳に留まった。

「BiSH」というグループだった。曲はこちら。

 

 

曲調が好きだったのはもちろんだが、何より聞こえてくるある1人の歌声が耳に張り付いて離れなくなってしまった。

気づけば、私は手を止めテレビに目を奪われていた。

 

 

その日から、私は少しずつBiSHのことを調べ始めた。

 

BiSHという名前自体は以前から知っていた。

そして、メンバーの名前も数人聞いたことはあった。

「アイナ・ジ・エンド」「セントチヒロ・チッチ」など。

だがそのとき私は、その名前を見て「また奇をてらったアイドルグループが出てきたのかな?」程度に考え、それ以降情報を入れることをやめていた。

それが間違いだったわけだが。

 

時を経て、私の中でBiSHという「名前」と「曲」が結びついたわけである。

そこからは早かった。

 

「あの耳から離れないハスキーな歌声の持ち主がアイナなのか。この表現力はやばい」

「曲もいいな。激しめの方が好きかも」

「アイナがいるから霞んでしまいがちだけど、チッチも普通に上手いな。最近の曲は特に」

 

なんて。

 

そんなこんなで曲を漁っていた私は、一つの曲にたどり着いた。

それがこの「プロミスザスター」だ。

 

 

余りにも好きすぎる。

何がどう良いとかはわからん。でも好きなんだ。

仕事中も頭の中で無限にリピートされている。離れてくれない。

本当に良い。みんなに聴いて欲しい。

 

 

BiSHを調べていて感じたことがある。それは、

「彼女たちの歌はライブで聴くべきなんじゃないか?」

ということ。

 

冒頭で私は、「感情が乗った歌で殴られるのに弱い」と言った。

この"感情の乗り"というものは、間違いなくライブの方が顕著に発揮される。

どうしても生で聴きたくなってしまった。

 

実は公式がライブの映像をあげている。

次に載せるのは、「プロミスザスター」のライブ映像である。

 

 

ライブというものは、良くも悪くも実力や調子が浮き彫りになる。

抜群の声量を発揮する子もいれば、少し音を外してしまう子もいるだろう。

でも、それがライブだ。それも醍醐味だ。

それに、込める想いの熱さに差なんてない。みんなが本気でパフォーマンスをしている。それがこの動画でわかる。

私は、その姿を直接この目で観たいと思った。

 

ちなみに、プロミスザスターは公式がもう1つライブ動画をあげているので、気になる方は調べてみて欲しい。そちらはアイナが感極まっているのもあって、またグッとくるものがある。

 

 

さて、ここまで載せた動画たちを皆さんは観てくれただろうか。

もし文章を読んでいなかったとしても構わない。歌だけでも聴いて欲しい。

きっと何人かは、私のようにビビッとくるのではないだろうか。

それだけBiSHの歌には、楽曲には魅力がある。

 

ここまで書いておいてなんだが、私はまだ「BiSHが好き」というより「アイナの歌が好き」という表現の方が近いように思える。

まだ気になり始めてから日も浅く、きっかけも彼女の歌なのだ。許してほしい。

だが、ここから先どのように変化していくかは未知数だ。

 

 

最後になるが、あと2つほど私が好きな曲を載せて終わりにしよう。

 

1つ目「My landscape」

 

 

サビの

終わりです はい ハメは外さない

 に私の好きが全て詰まっている。聴けばわかる。

 

 

2つ目stereo future

 

 

こちらはライブ映像で。

MVも良いのだが、この動画が余りも良すぎる。

アイナはもちろんだが、全員の良さが爆発している。

演出も良い。1番サビでセンターへかけていく5人。その後ろから堂々と歩いていくアイナ。

魔王かよ。カッコ良すぎる。

そして、カメラワークが完璧すぎる。なんだこれ。

 

 

以上。

この記事を、動画を見て、1人でもBiSHに興味を持ってくれた人がいれば嬉しい。

そして、一緒にライブに行こう。行ってみたいんだ。ねえ、誰か。

いなかったら1人でも行くよ私は。