ゆうりん家

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10部屋目:「どうぶつの国」のススメ

こんばんは,ゆーりんちーです.

 

皆さんはどうぶつの国という漫画をご存知でしょうか?

 

 

これは,あの人気漫画金色のガッシュ!!の作者雷句誠さんの作品です.

そちらは知っている方も多いのではないでしょうか.

 

しかし,雷句誠さん=ガッシュベルと安易にそこで決めつけてしまうのはもったいない!

やはり作風というものはあるもので,他の作品にも彼の良さは際限なく発揮されています.

 

そこで今回紹介するのが,このどうぶつの国です.

結論から言うとめちゃくちゃ面白い!

 

まず言えること.

 

ガッシュベルが好きな人はぜひ読んで!」

 

全14巻と,ガッシュベルの半分にも満たない長さなので手軽に手を出してほしいです.

以下,ざっくりのどんな内容なのかを紹介していきます.

 

ネタバレは…できる限りしない方向で.

ただ,面白さを伝える上で何も情報を与えないのは無理があるので,最低限のものは載せます.ご理解ください.

 

それではスタート.

 

 

どんな内容なの?

舞台はとある星.地球によく似た星.

 

多数の動物たちが大自然の中で,喰らい喰われつつ生きています.

そこに存在するのは弱肉強食,食物連鎖の概念.

我々の星となんら変わりはありません.

 

しかし,明らかに違うことが1つ.それは

 

「ヒトがいない」

 

そう,人間がいないのです.

物語のは,そんなところに1匹の赤ちゃんが流れ着くところから始まります.

 

拾うのはタヌキ,名前はモノコ.

見たことのない生き物に彼女は戸惑います.

 

しかし,あるとき彼女はこの子の異常な能力に気がつきます.なんと

 

「すべての動物と会話ができる」

 

のです.これは普通はありえないこと.

同じ種の動物とは会話ができても,違う種とはできない.

当たり前です.鳴き声が違うのだから.

 

そしてこの能力こそが物語の始まりであり,目的であり,結末でもあるのです.

 

 

金色のガッシュ!!」との比較

 

○呪文

ガッシュベルには魅力的な呪文が多いですよね.

思わず口に出して言いたくなるような.

私は「バベルガ・グラビドン」が好きです.

 

さて,結論から言うと「どうぶつの国」にはこのような呪文は存在しません.

もしかしたら,この1点においてガッシュベルの方が好きという人は一定数いるかもしれませんが,これについては仕方ないです.

 

 

○キャラクター

ガッシュベルのキャラクターと言えば"魔物"

 「どうぶつの国」でそれにあたるのは"動物"でしょうか.

 

魔物に対するのが動物かよ,と思う方もいるかもしれません.

それでも,やはりこの漫画の主役は動物なのです.

魅力的な動物たちがたくさん登場します.

 

きっとあなたが好きになるキャラもいるはずです.

 

 

○ストーリー

ガッシュベルのストーリーの大枠は,

ガッシュ魔界の王を目指すために奮闘する」

でしたよね.(これは超序盤でわかるからネタバレにはならないはず)

 

それに対してどうぶつの国は,

「????????????????????」

…ええとですね,書いてもいいとは思うんですけど,ちょっとネタバレに抵触しそうかなと.

上に書いた「全ての動物と会話ができる」というのが重要な要素だと思ってください.

 

それともう1つ書いておきたいこと.

ガッシュベルは魔物や呪文というファンタジー要素がかなり大きいですよね.

これが人気を高める要素の一つでもあると思っています.

 

ではどうぶつの国にはそういう要素はないのか.

結論からいうとあります.

ただ,こちらは厳密にはファンタジーというよりSFといった方が正しいかもしれません.

何が言いたいかというと,ただひたすら自然のリアルと向き合っただけの作品ではないということです.

そういう要素が好きな方も安心してください.

 

 

作品の魅力

私がこの作品の根幹的な魅力だと考えているのは,

「生のリアルを描いていること」

もっと言うと,

「生のリアルに切り込んでいること」

です.

 

この物語では多くの動物が死にます.

ガッシュベルでは,バトルに負けたら魔物は魔界に帰る.

もちろん死がありえないわけではないですが,明確にそれを回避する手段が用意されています.

 

しかしどうぶつの国にはそんなものありません.

 負けたら死ぬだけです.

 

自然界では弱肉強食が常.

強いものは食い,弱いものは食われます.

草食動物は食べられる側,肉食動物は食べる側.

これがごく普通に当たり前のこととして成り立っています.

 

本当にそれでよいのでしょうか?

 

肉食動物にとって捕食対象でしかない個体も,その仲間からすれば大切な存在かもしれません.

 

「あなたにとって取るに足らない何かは,誰かにとって最愛の何かかもしれない」

 

では,肉食動物が草食動物を食べないように働きかければよいのではないでしょうか.

そうすれば食べられることの悲しみを受ける動物はいなくなる.

肉食動物は代わりに何か食べられるものを探せばいい.

 

本当に?

好物である肉を食べるなと?

目の前にエサがあっても我慢しろと?

それを食べないと苦しむ誰かがいるかもしれないのに?

 

じゃあどうすればいいのか.

それを考えて考えて今作の主人公は苦しむことになります.

その苦悩は計り知れない.自然の摂理に歯向かうのですから.

 

 

 

もう1つ.

「幸せとは何か」

 

なんか手がノッて紹介には必要ない余計な文章が入ってしまったので,一部折りたたみ式にしておきます.

純粋にどんな漫画かを知りたくて読んで下さっている方は展開しないでください.

必要ないです.

(なんか展開できないのは私だけでしょうか.もし同じような方がいたらコメントかなにかで教えていただけると助かります)

 

 

  

終わりに

今回はあんまり上手く紹介できなかった気がする…

もう変なこと考えずに,

ガッシュベル好きなんだよね!同じ作者なんだ!じゃあ読んでみよう!」

って感じで気軽に手を出してください.

面白さは保証します.

 

以上,お付き合いいただきありがとうございました.