ゆうりん家

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書きたいものを書くだけの場所

1部屋目:私にとっての「少女以上の恋がしたい」

「少女以上の恋がしたい」という曲があります.

 

現在,私がAqoursで1番好きな曲です.

 

皆さんはこの曲に対してどのようなイメージを持っていますか?

 

また,この曲のことはどれくらい好きですか?

 

この記事は,私がこの曲を"聴いて"・"見て"・"考えて"感じたことを伝えるものです.

 

あくまでも私なりの解釈で,感想で,考察であることは悪しからず.

 

これを読んで,皆さんが「少女以上の恋がしたい」のことをもっと好きになってくれたら嬉しいです.

 

 

メイン

聴いて

「少女以上の恋がしたい」はAqoursの3rdシングル「HAPPY PARTY TRAIN」のカップリング曲です.

この2曲に「SKY JOURNEY」を含めた計3曲が収録曲となります.

HAPPY PARTY TRAIN」と「SKY JOURNEY」も非常に良い曲なのですが,今回のメインはあくまで「少女以上の恋がしたい」なのでこの2曲には深く言及しません.

 

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ところで,2017年4月5日にリリースされたこのシングルですが,最初のこのCDを聴いた感想は

 

「SKY  JOURNEYめっちゃ好きだな」

 

でした.ちなみに,少女以上の恋がしたいについては

 

「いい曲だけど,他の2曲に比べてパッとしないな」

 

などと考えていました(これが大きな間違いだったわけですが).

この曲を聴いてまず思うこと,それは

 

「可愛い」

 

ではないでしょうか.これには私も同感です.

というか今でもこの曲の真骨頂はこの「可愛さ」に尽きると考えています.

この曲を「可愛い」と思う回数が好きの大きさに繋がるのです.

 

さて,このパートは「聴いて」なので歌詞と声について言及していくことにしましょう.

メインは歌詞から得られる物語の読解です.

特に少女の心理描写を意識して書いています.

是非,少女の気持ちになってお読みください.

 

ラブライブに絡めた考察については後半の「考えて」パートをご覧ください.

 

それではスタートです.

 

まず歌の出だし

 

知りたい 触れたい 今までどおりの私…

それじゃイヤ もうイヤだよ? イヤ!

 

この時点から既に可愛さが溢れていますね.

ここで注目したいのは「イヤ!」の言い方です.

この言い方は,口では嫌というけれど,内心ではそこまで嫌ではないときの言い方という印象を受けました.

 

ある人から少しイタズラされて口では「嫌」と言うけれど,心の中ではそのやり取りを嬉しく思っている,そんなときの「イヤ」に似ています.

しかし,その前を踏まえると?

 

「(もっと)知りたい (もっと)触れたい 今までどおりではイヤ」

 

この少女,お相手とはそれなりに親しい仲なのでしょう.

今でも話したり遊んだり,そんな何気ない日常が私にとってはとても愛おしい.

しかし,好きという気持ちが大きくなるにつれて,このままでは満足できない,もっと仲良くなりたいという想いも強くなる.

今の関係も嬉しい,でもこのままでは嫌だという複雑な心境が表れたのが冒頭の

「イヤ!」

だと考えます.

 

甘酸っぱいですね.好きです.

 

 

ときめきたいって思ってたから あなたに会った時に

この人だって感じたけどね 間違ってるの?(いいよ!信じようよ)

 

これは過去の記憶,描写は出逢い

この少女は,元々「」というものに憧れていたのでしょう.

毎日のように素敵な人との出逢いを思い浮かべて過ごしていた彼女の前に,ある日その人が現れました.

 

刹那,走る閃光.

それはひとめ惚れとでもいうのでしょうか.少女は恋に落ちてしまいました.

しかし,そこで自らに問うのです.

 

「本当にいいの?この人で?」

 

だってそうでしょう?

今会ったばかりの人です.性格も何もわかりません.

1度自分に問いかけてみる少女でしたが,それでも恋には勝てませんでした.

 

「いいよ!信じようよ!」

 

彼女は自分の直感を信じて,その恋に進むことを選ぶのでした.

 

 

楽しい時間が分かちあえて 悲しいことはどうかな

会いたくなった今夜なのにね どこにいるの?

 

時は現在に戻ります.

その人と過ごす日々はとても楽しく,その時間を共有できることが嬉しい少女.

しかし,だからこそ悲しくなるときもあります.それは決まって独りでいるとき.

今もそう.彼女は独り,悲しさを抱えています.そして思うのです.

 

「この悲しさも分かちあえるのかな…」

 

会いたい…あなたに会いたい…ねえ…今どこにいるの…?

 

ところで,この歌詞の中の

会いたくなった今夜なのにね

には2通りの解釈ができると私は思っています.

 

「会いたくなっちゃった…今夜会うのにね…」

今日の夜会うことが決まっているけれど,約束の時間を待たずして会いたい気持ちが溢れてしまった少女の描写.

 

「会いたくなっちゃった…今夜(いま,よる)なのにね…」

夜という普段は会わない時間帯なのに,その人に会いたくなってしまった少女の描写.

 

どちらも会いたいことには変わりはありませんが,その状況が微妙に違うことがわかることでしょう.

皆さんはどちらだと思いますか?

 

 

腹が立っちゃった 私がこんな激しい性格だと

気づかないなんて あなたを責めたい気分だ!

 

人というのは本来,自分のマイナス面を他人に見せたくない生き物ではないでしょうか.

この少女も自分の「激しい性格」を短所だと認識し,好きな人には見せないようにしているのでしょう.

だけど,その性格だって自分の一部には違いありません.

 

好きな人には自分の全てを知ってほしい,でも知られることで嫌われてしまうかもしれない.

そんな葛藤から,結局は自分から見せていくことをせず相手の気づきに期待するも,なかなかそれが叶わない少女.

 

「私,本当はそんないい子じゃないの.あなたは気づいてるかな?そうだといいな」

 

 

 

見てよ見てよホンキで

傷つけたってかまわない

ただ普通の会話じゃ つまんないよ

だってあなたを知りたい

 

「(私のことをもっと)本気で見てよ.(私のことを)傷つけたって構わないから」

 

これは先ほどの気持ちがより強くなった少女の想い.

誰かにその人となりを尋ねるとき,それは常に相手を傷つける可能性をはらんでいます.

 

その人の過去はあまり輝かしいものではなかったかもしれない.

マイナス面を知られたくないと思っているかもしれない.

何かコンプレックスがあるかもしれない.

後悔していることがあるかもしれない.

 

きっとこの少女にも同じようなものがあるのではないでしょうか.

それが「激しい性格」なのか,はたまた別の何かなのか,それは本人にしかわからないことです.

 

それでも,この少女は自分の全てを相手に知ってもらうことを望んでいるのです.

その結果,例え自分が傷つくことになったとしても

なんという想いの強さでしょう.

 

しかしそれは一方通行では意味がない.

この関係はあなたがいてこそ.

恋い焦がれる少女は,自分のことを知ってもらうのと同時に相手のことをもっと知りたいと思ってしまうのです.

当たり障りのない会話では相手のことを知ることができない.

もっと深い話をしたい.

 

「そんなことはどうでもいいの,もっとあなたのことを教えてよ」

 

自分が傷つくことを恐れないあまり,相手が傷つく可能性に気づけない少女.

それほどまでに「好き」に夢中になってしまった少女.好きです.

 

 

ごまかさないで 私の瞳の中に灯した

知らない情熱(焦がれたいの)

抱きしめて 抱きしめて 

少女以上の恋がしたい

 

さて,その想いをぶつけた少女でしたが,なんと相手にはぐらかされてしまいました.

しかし,少女は退きません.

 

あなたのせいで私は情熱を抱いてしまった.今までこんなものは知らなかった.

もっとこの恋に焦がれたい.

ここの「抱きしめて」ですが,ハグというよりも「私の想いを受け止めて」という部分が強いように思います.

 

「私がこんなになったのはあなたのせい…この想いを受け止めて…?お願いだから…」

 

 

見た目がちょっと大人しくて 誤解されがちだが

あなたもそうだなんてガッカリだ しっかりしてよ!

 

2番に入り,場面はまた別のところに.

この少女,その容姿は少し大人しい雰囲気.

そのため,周りからは内面も大人しいとよく誤解されてしまいます.

 

しかし実際は違う.

ここまででわかるように,本当は内に激しい情熱を飼っています.

 

彼女の想いとしては,あの人に自分の内面を知ってほしい.

これは1番でもありましたね.

だけど,その人も周りの人と同様に誤解をしていたのです.

 

これには彼女も怒り心頭.

 

「なんであなたもそうなの?!本当の私はそんなんじゃないの!!」

 

自分の願いが届かない少女の切ない叫びなのでした.

 

 

なにもかもが素敵は 創作の世界にしかないね

だったらせめてスリルを求めようかな

 

まだ恋を知る前.恋に恋い焦がれていたあのときを思い返す少女.

思い浮かべるのは理想の恋.当たり前ですよね.

 

だけど今は,現実の恋を知ってしまった.

理想とは程遠いことがわかってしまった.

でも彼女はくじけない.

リスクがある道だとしても,物怖じせず進んでいく.

 

そこにかつての理想の恋を求める少女の姿はなく,むしろ理想とは違う現実を楽しむ姿が.

恋を経験して成長した少女の様子が見てとれますね.

 

 

来てよ来てよトナリに

禁じられた夢見たいの

そう熱くなんなきゃつまんないよ

もっと深くに触れたい

 

ここにきて歯止めが効かなくなってきました.

 

かなり攻めた歌詞ですよね.

 

ここまでも"これ以上"を望んできた少女でしたが,それでもなんとか我慢していました.

しかし,想いの肥大化は留まるところを知らず,ついには弾けてしまいます.

 

さて,ここの歌詞にはどのような意味,想いが込められているのでしょう.

特に着目したいのは「トナリ」「深く」という言葉.

これは何の「トナリ」「深く」なのでしょうか.

ここには2つの意味を考えていいのではないかと私は思います.

 

1つは「体」

 

「ねえ,こっちに来て?もう我慢できないの」

 

純粋な関係では我慢できなくなった少女.

あなたと一線を超えることを望んでしまった少女

もっと近くに来てほしい…あなたに触れたい…あなたに触れてほしい…いいでしょ…?

女性の側から誘ってくるのっていいですよね.

 

もう1つは「心」

 

「もっと私の想いをわかって?あなたは心の奥で何を考えているの?」

 

一貫して自分を知ってほしいと思う少女.

相手の心をもっと知りたいと願う少女.

認知への欲望は留まることをしらず,その表現が過激になることで欲望の高まりを表しているのではないでしょうか.

 

 

ひとり想う ひとり願う ひとりだけじゃできないことを

あなたとしたいって いけないこと?

ひとり想う ひとり願う ひとりだけじゃできないことが

したくなるのが恋だと思いたいから

 

この部分だけで6度も繰り返される「ひとり」という言葉.

恋というのは相手があってこそ.ひとりではできません.

ここまで「ひとり」を繰り返す表現は,逆説的に今はひとりではないということ,あなたという存在がいることを強調しているのではないでしょうか.

「ひとり」は「あなた」に置き換わり,その想いを強めていく.

 

「私が想うのはあなたのこと.私が願うのはあなたとのこと.あなた,あなた,あなた」

 

 

ラスサビは飛ばしてラストです.

 

会いたいからきっと 次は

触れたくなる あなたは少年のまま?

会いたいからきっと 次は

少女以上で あなたも恋に触れて

 

ここで登場する「少年」という表現.

極一部を除いて徹底的に「男性」というものを排除したラブライブ空間で,この「少年」という言葉を使う意味は何なのか.

 

私はこの「少年」がそのまま「男」を示しているとは考えていません.

この歌の主人公である「少女」,それとの対比として,恋の対象として「少年」という表現を用いているのではないでしょうか.

この少年が実際に男であるか女であるかは問題ではない.

この恋は「少女」「少年」という対等な,とある2人によって紡がれているのです

 

さて,今までは「少女の恋」をしてきたこの主人公.

しかし,それでは我慢できなくなり「少女以上の恋」を望み始めました

では,その相手はどうなのでしょうか.

「少年」は何を思うのでしょうか.

今まで「少年の恋」をしていた相手は,自分と同じように思ってくれているのか.

「少年以上の恋」を望んでくれているのか

 

「私は“少女以上の恋”がしたい.あなたはどうなの?あなたはまだ“少年の恋”なの?」

「もっと先を望んで?もっと私に恋して?」

「私みたいに"少年以上の恋"をしてよ」

 

 

※2018/06/03追記

この曲中における"恋"とは,

人を好きになるという「恋心」に加えて,その気持ちからくる「行動」

例えば手を繋ぐ,キスをするといったものまで含むと考えています.

つまり「少女以上の"恋"がしたい」とは

もっと進んだ関係になりたい,もっとあなたと色々したい

という少女の想いです.

 

 

以上でこのパートは終わりです.

この曲は,恋を知った少女がその思いを徐々に焦がしていく1つの物語であることがわかっていただけたでしょうか.

ただ一途に相手のことを想う少女.その健気さには魅かれるものがあります.

一途な女性は良いですね.

 

 

 

 余談ですが,この歌は各パートがデュオトリオの組み合わせに分かれているんですよね.

何か意味があるのかなとも考えたのですが,特に思いつかなかったので放置.

無理やりな意味づけなどは野暮かなと.

 

このパートでは抽象的な"少女"について真面目に考えを巡らせました.

次のパートは一転して緩いものとなっているので,気楽にお読みください.

 

 

 

見て

ここまではCDを「聴いて」感じたことを書いてきましたが,次はこの曲を「見て」感じたことをつらつらと.

「少女以上の恋がしたい」を見るとはどういうことか.

それは言わずもがなライブの話です.

この曲が初めてライブで披露されたのはAqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR」ですね.

私は名古屋・神戸はライブビューイングで,埼玉は両日現地で参加しました.

 

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初めてライブビューイングでこの曲を見たとき,そしてなにより初めて生で見たとき,私の心はあっという間に彼女たちに奪われてしまいました.

 

このパートでは,「少女以上の恋がしたい」をライブで見て感じたことを,特にダンスと表情,そして演出に注目して述べていきます(2ndBDを再生しながら).

なお,ここでは2日目をメインに描写することをご理解ください.

1日目について書くときは改めて断りを入れます.

 

それではスタートです.

まずはここ,誰もが虜になったであろうここ

 

ときめきたいって思ってたから

あなたに会ったときに

 

『ああ…伊波さん…ああ…』

なんですかその声,なんですかその表情,なんですかその振り.

その指先にいるのが自分でありたい人生だった.(手記はここで途切れている)

ちなみに,その後の

 

この人だって感じたけどね 間違ってるの?

 

では一転しておこりんぼ大会を開催しています.ふくれる伊波さんも可愛い.

 

 

そして次はここ

 

会いたくなった今夜なのにね どこにいるの

腹が立っちゃった 私がこんな激しい性格だと

 

『小林さーーーーん!!』

斉藤さんと笑顔でクルクル回るところから始まり,呆けた顔?ちょっと怒った顔?,

“イヤイヤ”している顔と変化していきます.どれも可愛い.

彼女たちの表情の使い方は何なんでしょうね.

完全にオタクを仕留めにかかってます.

 

 

次はダンスの最注目ポイント.サビの

 

ただ普通の会話じゃつまんないよ

 

ここはすごく特徴的ですね.

人差し指を立てた両手で,前と後ろ(横)を交互に指すような振りです.

この振りは中毒性の塊です.すぐ真似したくなってしまいます.

いやー可愛い.可愛いは世界を救うのです.

ちなみにここでは高槻さんにフォーカスしています.可愛い.

 

 

さてサビの最後

 

少女以上の恋がしたい

 

の部分.

正確にはその直後まで含めて,小林さんにフォーカスされます.

そこで画面に広がるのは,何物にも代えがたい小林さんの笑顔です.

つられて自分まで笑顔になってしまいます.可愛い.

 

 

2番に入ります

 

みた目がちょっと大人しくて 誤解されがちだがっ

あなたもそうだなんてガッカリだ しっかりしてよ!

 

ここは姉妹パートですね.

可憐な小宮さんとそれを見つめる降幡さんを拝むことができます.

小宮さんの美しい身のこなしと表情,それを見て微笑む降幡さん.

この姉妹の関係性は素晴らしいものがありますね.

 

実はその背後にふくれた小林さんも映っているんですよ.可愛い.

 

 

少し飛びます.Cメロの最後

 

したくなるのは恋だと思いたいから 

 

注目したいのは振りとライブの演出です.

ここでは3つのハートが描かれます.

 

1つ目は伊波さんが描くハート

2つ目はそれに合わせて背後の8人が腕で表現するハート

そして3つ目は,ディスプレイに描かれるハート

 

3つ目は1日目の方がわかりやすいですね.

この曲の主題である「恋」.それを意味するハートを一気に3つも.

少女がどれだけ恋い焦がれているのかを窺うことができる表現ですね.

 

 

次で最後.

 

会いたいからきっと 次は

触れたくなる あなたは少年のまま?

 

この「次は」です.指をさしながらピョンピョン?する感じの振り.

いってしまえばここは最後のとどめです.

フルでこの曲を受け止めた私たち,残りのライフはもうゼロに近いです(私はとっくにゼロです).

そんな我々にとどめを刺す最後の一撃.可愛すぎる.

 

 

えー最後にするといったのですがもう1つだけ.

各サビの後半に「焦がれたいの」「止められない」という部分があるのですが,ここの振りをしているときの小林さんの凛とした表情が大好きだったりします.

 

 

今回紹介したのは私が特に見ている部分,見てほしいと思った部分です.

9人全員に焦点を当てられなくて申し訳ありません.

しかし,推しというものが人によって違うように,魅かれるポイントも人によって様々です.

私が皆さんにお願いしたいのは,この曲の映像をじっくり見て,自分が好きなポイントを見つけてほしいということです.

1番良いのは自分の好きを追いかけることなのですから.

そして,「ここも良いよ!」というのがあったら是非私に教えてください.

 

 

ここまで,「聴いて」「見て」感じたことを書いてきました.

以上が,私が「少女以上の恋がしたい」を好きな理由,好きになった理由です.

振り返ってみても,ただ「可愛い」を連呼しているだけですね.

でもそれでいい,それがいい.

最初にも述べた通り,この曲の真骨頂はこの「可愛さ」に尽きるのですから.

 

ところで,『あれ?「考えて」はどうしたの?』と思う方がいるかもしれませんが,それは順序が違います.

ここから先は好きになったからこそ,私がこの曲をもっと「知りたい 触れたい」と思ったからこそ考えたことです.

それでは最後に「少女」についての考察にお付き合いください.

 

 

 

考えて

ここではいったい何を考えるのか.

それは「少女以上の恋がしたい」の"少女"とは誰なのか,ということです.

「少女以上の恋がしたい」と思っているのは誰なのか,と言い換えてもいいです.

準メタ的に考えるのであれば作詞担当の高海千歌,もしくは国木田花丸だということになってしまいますが,今回はその視点を捨てます.

あくまでAqoursの9人が作り上げた曲として,その中から誰が“少女”として当てはまるかを考えていきます.

もちろん正解など存在しませんから,これはあくまでも私の考え,妄想であることをご理解ください.

 

結論から言いますと,この"少女"像に相応しいと私が思うのは

 

高海千歌

黒澤ルビィ

 

この2人です.

何故なのか.それを述べる前に,あえて"少女"像にはあまり当てはまらないと私が思う人物を1人だけ挙げます.

その人物とは

 

黒澤ダイヤ

 

です.

何故ここで黒澤ダイヤを挙げたのか?

それは,私とは対照的に黒澤ダイヤが"少女"像に「相応しい」と考えている人が一定数いるのではないかと考えたからです.

誤解しないでいただきたいのですが,私は別にその方々の考えを否定したいわけではありません.

「こういう考え方もありませんか?」という投げかけをして,皆さんとこの曲について語り合いたいだけなのです.

なので,これに対する意見や反論はウェルカムです.どしどしお願いします.

 

 

さて,どうして上の2人が相応しく黒澤ダイヤが相応しくないのかを述べるためには,ここで議論する"少女"像を固めなければなりません.

 

 私が考える"少女"像,それは

 

「今までに恋の経験があり,現在恋をしていて,もっと大人な恋をしたいと思っている少女」

 

となります.

つまり"少女"像に黒澤ダイヤが当てはまらないとは,この"少女"像と黒澤ダイヤが私の中で一致しないことを意味します.

 

黒澤ダイヤが大人っぽいから?少女じゃないから?」

 

それは違います.

確かに幼さというのはこの"少女"像では重要な要素です.

しかし,彼女にも子供っぽい一面はあります.

では何故か?

大きな要素は「恋の経験」です.

私はダイヤが恋の経験に乏しいと考えています.

皆さんはダイヤの生い立ちをどう考えているでしょうか?

 

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由緒正しい黒澤家の長女として生まれ,幼いころから多くの習い事を行ない,厳しく躾けられてきた少女.

その日常に恋をする隙などあったでしょうか.

幼馴染の松浦果南小原鞠莉,仲はとても良かったはずです.

では高校に入るまでにこの2人に恋心を抱いたでしょうか.

私は否だと考えています.

彼女は今に至るまで恋の経験がないのです.

では恋を全く知らないのか.それも違います.

真面目な彼女は多くの本を読むでしょう.

その中にはおそらく恋を題材にした物語もあったはずです.それも数多く.

きっと彼女も思ったことがあるのではないでしょうか.

 

「私もこんな恋がしてみたい」

 

と.しかし,そこに具体的な相手は存在しません.

言うなれば恋に恋する少女

知識としては「恋」というものを知っていても,経験したことはない.

「少女の恋」を知らない彼女が「少女以上の恋」を望む道理はありません.

そもそもその2つの区別がないのですから.

 

 

以上が,黒澤ダイヤがこの"少女"に当てはまらないと考える理由になります.

あくまで私の黒澤ダイヤ像があっての結論なので,

黒澤ダイヤはこんな人物ではない!」という意見は当然のようにあることでしょう.その際はその旨を是非私まで.

 

 

さて,次は高海千歌黒澤ルビィに焦点を当てていきます.

姉との対比も考えて先に黒澤ルビィに言及することにしましょう.

 

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黒澤ルビィはどういう人物なのか.

黒澤家の次女として生まれ,小さいころは姉と同じく習い事をやっていました.

しかし中学に入る前にそれらを全てやめ,髪も短く切った.

この中学入学前という地点が,姉とは違う人生を歩むことになる分岐点となります.

 

あらゆるシガラミから解放されたルビィは,おそらく自由な中学生活を過ごしたのではないでしょうか.

そして,そのとき常に側にいたであろう国木田花丸という存在.

2人とも大人しい性格で,あまり交友も広くない.

唯一と言ってもいいであろう親友の存在.

少なからず恋心を抱いていたとしてもなんの不思議もありません

芽生えた恋心.相手と同じ時間を過ごしていくうちにその気持ちは大きくなり,いつしかそれは自分では制御できない程にまで膨らんでしまった.

 

「一緒に居られるだけで十分だったはずなのに…今はそれじゃあ満足できない自分がいるの…」

 

「少女の恋」を楽しんでいた彼女は,いつの間にか「少女以上の恋」を望むようになってしまったという妄想はそこまで突飛なものではないのでは.

 

 

次にもう1人の人物.高海千歌はどういう人物なのか.

 

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高海家の三女として生まれ,渡辺曜松浦果南とは幼いころからの友達です.

特に同い年の曜は幼いころからずっと千歌の側に寄り添い,スクールアイドル部の設立にも一役買っています.

曜の方も千歌に対する想いは人一倍で,

 

「千歌ちゃんと一緒に夢中で何かやりたいとずっと思っていた」

 

このようなことを言っています.

それが他の人に対する想いと全く同じというのは流石に無理がある気がしますね.

 

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さて,それほどまでに千歌を想う曜に対して千歌は何も思わなかったのでしょうか.

これほどの気持ちを宿すには,それ相応の間柄でなければならないはずです.

 

 

また,果南にしても同様です.

少し気の弱かった千歌とは違い,果南は周りを引っ張るお姉さん的な存在だったようですね.

これはアニメでも描写され,海に飛び込むのを躊躇う千歌に対して果南は

 

「ここでやめたら後悔するよ,絶対できるから」

 

という言葉を投げかけています.

 

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千歌にとっては何とも頼もしい存在ではないですか.

 

千歌がこの2人に対して友情以上の感情を抱いていたとしても,おかしいことは何もないと私は考えます.そしてその感情はいつの間にか大きくなって……

 

 

ここまで2人の背景から恋の経験を探り出し,曲の"少女"に当てはまる理由を示しました.

さらに「妹」という共通点は,2人の幼さを強調して少女という表現の妥当性を増しています.

実際皆さんも「Aqours9人の中で少女っぽいのは誰?」と問われたら,この2人のどちらかを挙げる人が多いのではないでしょうか.

 

 

以上が私の"少女"に対する考察になります.

再度断っておきますが,このパートは私の妄想の垂れ流しです.

好きだからこそ,こういう妄想もしたくなってしまうのです.許して.

人の数だけ解釈があるのが当たり前で,それが考察の正しい姿だとも思います.

ぜひ皆さんの"少女"を私に聞かせてください.

 

 

ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました.

最後に少しおまけを付け加えておきます.

 

 

 

おまけ

1番好きな曲

今回「少女以上の恋がしたい」を1番好きな曲として紹介しました.

しかし,皆さんに謝らなければならないことがあります.

それは,近い将来,具体的にはあと1ヶ月と少しでこの曲は1位の座から転落することがほぼ確定しているということです.

では,代わりに1位に躍り出る曲とは何なのか.それは

 

「WATER BLUE NEW WORLD」

 

です.

言わずもがなAqoursラブライブ決勝で披露した曲ですね.

これを2期12話で初めて聞いたときは鳥肌が立ちました.

これほどまでの曲をまだAqoursは隠し持っていたのかと.

あまりにも正統派.あまりにも美しいメロディと歌詞.

統廃合を阻止できなかったという事実を乗り越え,浦の星女学院の名を残すためにAqoursが作り上げた集大成

感動するなというほうが無理な話です.

 

正直なところ,現状この曲が私の中で2位に甘んじているのは,ライブで見ていないというただ1点に尽きるのです.

 

そして,この曲が披露されることが確定しているライブツアーが6月から始まります.

Aqours 3rd LoveLive!Tour WONDERFUL STORIES」

ですね.

このライブで「WATER BLUE NEW WORLD」を生で見ること.

これによってこの曲は私の中で不動の1位になると確信しています.

ああ,とても待ち遠しいですね.

 

 

※3rd後追記

「WATER BLUE NEW WORLD」を生で聴きました.泣きました.

しかし,「少女以上の恋がしたい」を抜き去るということにはなりませんでした.

別ベクトルでどちらも1位になってしまいました.どうしましょう.

 

 

同様の立ち位置にあるμ’sの楽曲

 ひたすら可愛い恋の曲であることに定評のある「少女以上の恋がしたい」ですが,μ’sにもほぼ同じ理由で私が大好きな曲があります.それは

 

「もぎゅっと"love"で接近中!」

 

です.

流石にこの曲について深く掘り下げることはここではしませんが,この曲も素晴らしい.

ところで,この曲が「スルメ曲」と呼ばれることがあります.

噛めば噛むほど味が出るスルメのように,聴けば聴くほど好きになる曲という意味です.

これには私も共感できます.

最初はそこまで注目していなかった「もぎゅっと“love”で接近中!」ですが,聴く回数を重ねるごとにどんどん飲み込まれていきました.

そしてこれは「少女以上の恋がしたい」にも同じことが言えるのではないでしょうか.

 

 

現状この2曲にそこまで魅かれていない人であっても,聴いているうちにどんどん好きになっていくこと間違いなしのスルメ曲.

 

この記事を読んで,改めて聴いて,今までより好きになったと言ってくれる人が1人でもいたら私は嬉しいです.

 

 

以上です.

ここまで読んでいただきありがとうございました.

 

(本記事で使用した画像の著作権は全てプロジェクトラブライブに帰属します)